「企画書の基本」これだけは知っておきたい

「企画書って何?」「どんな種類があるの?」「何を書けばいいの?」そんな方のために、企画書の基本をザックリと分かりやすく紹介します。

この記事では、企画書の種類・様式・構成を整理し、後半では原稿をMarkdown形式で用意して、編集可能なPowerPointに変換する方法も紹介します。

企画書の基本

企画書とは

企画書とは「新しい考えやアイデアを実現させるための計画が書かれた資料」のことを言います。企画の企は「くわだてる・事を始める」という意味があり、何か事を始める時、特定の相手に理解や承認、発注や協力など、こちらが望む行動をとってもらうために作成します。企画書には、事業企画書、商品企画書、営業企画書、イベント企画書、社内行事企画書、業務改善企画書、セミナー研修企画書、販売促進企画書など、さまざまな種類があります。

企画書と提案書の違い

企画書に似た言葉で、提案書や計画書があります。これらの言葉に厳密な定義はありませんが、違いを一言でいうと「具体的かどうか」の違いといえます。提案書であれば「何を、なぜ、どのように」といった要素だけで成立しますが、企画書になると「いつ、どこで、誰が、誰に、何を、なぜ、どのように、いくらで」といった具体的な要素が必要になります。計画書では、企画を実行に移すために更に詳細なタスクやスケジュールが必要になってくると捉えることができます。

企画書を作るソフト

企画書を作成するプレゼンテーションソフト(以下、プレゼンソフト)は、機能性が高く歴史の古いPowerPointが今でも大きなシェアを誇ります。しかし、直感的な操作性や洗練されたアニメーションを重視するならKeynoteの方が優秀ですし、共有しながら作るならGoogleスライドの方が便利です。それぞれ強みが異なるため状況に合わせて使い分けましょう。Googleスライドは無料かつ端末を選ばないというメリットに加え、近年教育現場での利用が増えていることから、今後も若い世代を中心にシェアを伸ばしていくことが予測されています。

企画書の様式

企画書は、閲覧する距離に応じて文字のサイズを変える必要があります。大きく分けると「文章タイプ」「標準タイプ」「視覚タイプ」の3種類に分けることができます。

文章タイプの企画書

文章タイプの企画書は、ワードで作成した1枚企画書のように、文章主体で作られた企画書のことを言います。文字サイズが小さいため(目安:10.5~16pt)、投影用のプレゼンには向いていません。この企画書のメリットは制作時間の短縮やプレゼン時間の短縮、一覧性による理解のしやすさなどが挙げられます。見た目よりもスピードを重視する社内向けの企画書でよく利用されます。

標準タイプの企画書

標準タイプの企画書は、社外向け資料でよく利用される標準的な企画書のことを言います。文字サイズが比較的大きく(目安:20pt~40pt)、印刷用と投影用の両方で利用できます。最適な文字サイズは閲覧環境によって異なるため、プレゼンする状況を想定し一番遠くの閲覧者でもハッキリと読める文字サイズを想定して作成することが大切です。

視覚タイプの企画書

視覚タイプの企画書は、大きな会場でプレゼンする場合などに利用します。遠くの閲覧者でも分かりやすいようにスライドに文章は含めず、主にキーワードとイメージ画像(動画を含む)だけで作成します。文字のサイズは特大(目安:32pt~72pt)で、聞き手の感情を動かしたいプレゼンに適しています。必然的にスライド数が多くなることから印刷には向いていません。

企画書の構成

企画書の構成は「6W2H」が基本です。「いつ/When」「どこで/Where」「だれが/Who」「だれに/Whom」「なにを/What」「なぜ/Why」「どのように/How」「いくらで/How much」。これらの要素を入れることで情報に過不足のない企画書が作成できます。

社内向け企画書の構成例

社内向けの企画書は、社外向けと比較するとそれほど見た目にこだわる必要がありません。そのため効率を重視し、文章ベースで作られることが多いです。下記は社内企画書(1枚企画書)の例になります。

社外向け企画書の構成例

社外向けの企画書は見た目も重要です。人は企画の内容だけではなく、話し方や人間性、分かりやすさや気遣いなど、あらゆる点を総合的に見て合否を判断するからです。下記は社外企画書の例になります。

企画書を構成する要素一覧

構成要素の基本は6w2hですが、プロジェクトの規模や状況によっては調査分析、数値目標といった要素も必要になります。相手に理解、納得してもらうにはどんな要素を加えるべきか、下記の一覧を参考にしてください。

企画書の構成を、Markdown原稿にする

企画書に必要な要素を整理できたら、次はスライドごとの原稿を作ります。原稿は、見出しや箇条書きを使って内容の順番を整理できるMarkdown形式にしておくと便利です。 Markdownは、「#」や「-」などの記号を使って見出しや箇条書きを表す、シンプルな文章形式です。PowerPointを開く前に内容と構成を整理できるため、順番の入れ替えや文章の修正もしやすくなります。 原稿は自分で書いても、ChatGPT・Claude・Geminiなどに下書きを依頼しても構いません。AIに依頼する場合は、「企画書を書いて」とだけ頼むのではなく、「どんな要素を、どんな順番で、どのくらいの分量で書くか」を具体的に伝えると、企画書に使いやすい原稿になります。 下記は、コピーして使えるプロンプト(AIへの指示文)の例です。末尾の[テーマ]を、自分の企画に書き換えてお使いください。ChatGPT・Claude・Geminiのいずれでも使えます。
【指示】
以下のテーマで、配布用のビジネス企画書の構成案を書いてください。
必ず ```md から始まり ``` で終わる1つのMarkdownコードブロック内の
テキストとして出力してください。説明文・前置きは不要です。

[書き方のルール]
- 1枚目(表紙)は「# 企画書タイトル | サブタイトル(1行)」
- 2枚目以降は「## スライドタイトル」+ 本文(2〜3行、140字以内)
- スライドタイトルは「そのページの結論」を1文で、24字以内
- 1スライド1メッセージで、全体は8〜10枚
- 数字が入るスライドには具体的な数値を入れる
  (仮置きの金額は末尾に「(試算)」を付ける)
- 箇条書きは1スライドに3〜5個まで、各行30字以内
- 業界用語を避け、平易な日本語で書く

[テーマ]
※ここに企画の内容を書く
(例:社内の経費精算を電子化して月40時間の作業を減らす企画)
テーマ欄には、目的や相手、予算など、6W2Hのうち分かっている要素を書き添えます。情報が具体的であるほど、企画の意図に沿った原稿が出やすくなります。 AIを使った場合は、出力された原稿を必ず読み返してください。特に、数字、費用、スケジュール、固有名詞などは間違いがないか確認が必要です。AIは下書きを速く作る道具として使い、最終的な判断と調整は書き手が行います。

Markdown原稿をPowerPointの企画書にする

Markdown原稿が完成したら、PAWAに貼り付けて、スライドを確認します。 PAWAは、入力されたMarkdownを編集可能なPowerPoint(.pptx)に変換するWebサービスです。PAWA自体は文章を生成しないため、自分で書いた原稿にも、ChatGPTなどで作成した原稿にも利用できます。
  1. 企画書のMarkdown原稿をPAWAに貼り付ける
  2. 表示されたスライドを確認する
  3. PowerPoint(.pptx)をダウンロードする
  4. PowerPointで開き、内容を確認して仕上げる
デザインは日本のビジネス資料向けの体裁に自動で整います。画像化されたスライドではないため、文字・表・グラフ・画像をPowerPoint上で編集できます。登録なしで月3回まで試せます。

MarkdownからPowerPointを作る →

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